もしかしたら知らない方もいるかもしれないので、
まずは「1943」【ファミコン版】の説明から入ります。
まず、名作シューティング「1942」の続編として、
アーケード版「1943 ミッドウェイ海戦」が出ています。
エネルギー制が導入されており、
エネルギーは被弾、飛行時間で減っていきます。
エネルギーゼロの状態で被弾すると墜落します。
エネルギーゼロになると警告音が鳴り始めドキドキの展開になります。
ちなみに、このエネルギー制については、
「男らしくない!」とか意見の分かれる所ですが、
自分としては、
アメリカ軍(主人公機)の戦闘機P-38ライトニングは、
防弾能力、武装面、最高速度にて、日本軍の戦闘機(敵機)を上回っていたし、
史実に忠実かなと思います。
なお、旋回能力は日本軍の戦闘機の方が上回るのですが、
実際ゲームでも、かなりウロチョロ動きまわるので、
これについても史実に忠実であり、
かなりの再現性と臨場感を体現できていると思います。
また、時間制限付きの強力な武器が幾つか存在し、
「1942」の頃に比べると激しい攻撃が可能です。
さらに、緊急回避手段として、
「宙返り」に加えて「メガクラッシュ」というボムが追加され、
緊急回避手段が2種類存在するという、
シューティングゲーム過渡期の臭いも感じられます。
また、2人協力プレイが可能で、
AさんとBさんの2機が重なると、
エネルギーの多い方から少ない方へと、
エネルギーの受け渡しが可能という仕様もありました。
色々と盛りだくさんの仕様をもったシューティングゲームと言えます。
ちなみに、マイナーチェンジ版「1943改」も存在します。
自分としては、
「1943 ミッドウェイ海戦」「1943改」も遊んでいるのですが、
一番感動した作品が、
「1943」【ファミコン版】であり、
しかも、取り上げられる事が意外にも少ないので、
今回は、こちらの体験談を記事にしたいと思います。
まず、仕様についてですが、
「1943 ミッドウェイ海戦」をベースとしているのですが、
●2人協力プレイは無い
●パスワードで途中再開可能
●溜め撃ちの概念の導入
●自機の性能を自由にカスタマイズできる
と、どちらかと言うと、
家庭用1人用でのやりこみを意識した仕様に変更されています。
特にカスタマイズを慎重にしないと、
大変な事になるので、
その辺のシビアさも面白かったです。
なお、自分は「火力重視」「移動力軽視」という感じでした。
ちなみに、
戦艦の名前が何故か三国志の武将の名前「トウタク」等に
変更されていたりしています。
もしかしたら、「1943」【ファミコン版】は、
特定の国をイメージしたのではない物語設定なのかもしれません。
そして、感動した要因の1つに、
予想を裏切る酷い展開があります。
ラスボス「トウタク」を大苦戦しながらも倒してクリアだ~と思ったら、
「それはニセモノだった!」みたいな台詞が出て、
+3面~+5面がエクストラステージとして追加される上、
ラストステージがボスラッシュに近い感じで、
異常に長い&常に戦艦と激闘という、
とんでもない難易度になっていました。
全ての隠しアイテムを出しながら進むような感じで、
はっきり言うとアーケード版では出せないような
酷い難易度でした。
まさに「1943」【ファミコン版】特有の難易度だったと思います。
なお、一番ラストステージできつかったのが、「三式弾」の連射です。
これも史実どおりで、
対戦闘機用に開発された、時限式花火のような砲弾です。
ちなみに、アメリカ軍のVT信管(電波式砲弾)のように、
近くに戦闘機がいたら爆発するようなものではなく、
あくまで時限式なので、
爆発するまでは、砲弾の横を飛びぬけてもOKになります。
(まぁ、もしVT信管だったら、クリア不可能なゲームになります。)
さらに、このラストステージは、
後半、弾幕状態になるので、かなり心が折れかけました。
もう、どうしようもなく、
ショットガン(弾消し)の武器にて何とか進むのですが、
弾消しを上回る弾幕であり、
「もう駄目だ~」と思った瞬間に奇跡が起きます!
そう、ファミコンの処理落ちです!
三式弾連射と弾幕により、ファミコンが
ラストステージ後半では、見事に処理落ちします!
すると、全てがスローモーションになり、
華麗な弾幕回避で、見事完全クリアできるのです。
何という計算された(?)演出!凄く感動しました。
そんな今では考えられないような仕様でした。